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2022/04/14(木)成田理事長の見所解説(櫻井健×新田宗一朗/2022年4月16日)

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スーパーフェザー級王者櫻井健は、ライト級時代から幾度も王座戴冠のチャンスを目前にしつつも逃し、2021年3月齢40にしてついにスーパーフェザー級王座に戴冠した。そのファイトスタイルは遅咲きの選手にイメージしがちな省エネ技巧派ではなくまさに「激闘型」である。そしてさらに櫻井を物語る特徴がバラつき。過去、タイトルに挑戦した試合はどれも激闘の名勝負で、王者をあと一歩まで追い詰め、敗れながらも観客の喝采をさらった。しかし、その他のワンマッチでは格下の選手に星を明け渡すなど、試合のテーマにパフォーマンスが大きく左右されるのが櫻井の特徴と言える。2021年3月の王座決定戦でRISING大輝を破っての戴冠後、他団体選手との交流戦では目下連敗中。一年ぶりにホーム、イノベーションのリングで新鋭新田宗一朗を迎え撃つ櫻井のモチベーションやいかに。

挑戦者新田宗一朗は櫻井への挑戦者決定トーナメントを勝ち上がって今回の切符を得た若き注目株。手足が長く肘、膝も器用に使いこなすオールラウンダー。櫻井が得意とする肘膝ありの純キックボクシングは新田の土俵でもあり「何でも倒せる」と豪語する。ポイントは5Rのタイトルマッチを何度も経験した櫻井の経験値が独自のペースに新田を引きずり込むか、はたまた純粋に若さと伸びしろの新田が櫻井を凌駕するスタミナ、スピードを完成させているのか。王者のハートの強さは挑戦者も警戒するものであり、櫻井のハートに火が付く前に新田が終わらせるシナリオも充分にあり得る。

イノベーションスーパーフェザー級タイトルマッチは「これぞ純キックボクシング」という激闘間違いなし。