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[2018/12/03] 翔・センチャイジム×櫻井健(12月8日)試合解説

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第8試合/トリプルメインイベント2 INNOVATIONライト級タイトルマッチ 3分5R
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/同級王者)
櫻井 健(習志野ジム/同級1位)

衰えを知らぬ和製ムエタイ戦士
燃えるド根性ファイター熱き拳

昨年末(2017年12月17日)のINNOVATON興行、翔×櫻井のタイトルマッチは、メインにふさわしい大流血戦の激闘となった。

常に圧倒し続けるのは、実績ではるかに上回る“和製ムエタイ戦士”の翔。日本一を自負する首相撲からのヒジ打ち、ヒザ蹴りの威力は凄まじく、第1ラウンドでグラつかされる櫻井。そこで慌てるでもなくじっくりと大蛇が獲物を絞め殺すように組み伏せる翔は、第3ラウンド、櫻木を斬り裂き血まみれにする。「KOされるか?」「圧敗するか?」しか選択肢が残されていないかのような一方的な展開で迎えた最終回、第5ラウンド、櫻井の起死回生の一刀が翔を大流血させ、試合は壮絶な様相となった。

試合終了、判定はユナニマス(3-0)で翔を勝者としベルトコレクションにINNOVATON王座を加えたが、櫻井のド根性が楔を打ち込んだこともまた確か。

そこから1年。両者の戦績は対照的だ。

ハチマキなど国内有数の実力者をKOし「何故、KNOCK OUTは俺を起用しない?」と嘯く翔の強さは衰えを知らない。

一方、櫻井は、キヨソンセンなど相当の強敵に連敗し今年白星がない。

しかしながら、トップコンテンダーであり続け、捲土重来のチャンスを得た。

翔は、嘆息。

このモチベーションの差は、アップセットを生み出す要因になるやもしれない。