2024年7月7日、品川インターシティーホール興行「RESISTANCE-16」のメインイベント前、INNOVATIONウェルター級王者の梅田勇一(BLITZ)の引退セレモニーが行われた。
静岡県浜松市のBLITZでキックボクシングと出会った梅田勇一は、29歳で入門し、37歳でプロデビューの遅咲きながら8連勝を飾り、2023年2月19日、42歳でINNOVATIONウェルター級タイトルを獲得。同年7月9日、WBCムエタイ日本ウェルター級王座決定戦に挑み、NJKF同級王者、青木洋輔とフルラウンドをノンストップに攻防しあう大激闘の名勝。判定結果は、青木に上がったものの、リングを降りる途中で新王者が昏倒する程の激しさだった。今年6月30日、タイ人選手を相手に引退試合を戦い、ここで肘打ちをもらってのTKO負けとなったが、遅咲きのチャンピオンが戦績13戦9勝(4KO)4敗でグローブを壁に吊るすこととなった。
この日(2024年7月7日)、INNOVATION興行のメインイベント前、王者に惜別する、テンカウントゴングが、厳かに打ち鳴らされた。
梅田のリング上マイク:37歳でプロデビューして6年間、おじさんファイターで体力的にきつい面もありながら、BLITZの小杉忠弘会長は年齢のことを考えてくれた指導方法で練習に取り組むことができました。当然、腰痛など年齢によるものがある中で、すごく悩みながらも指導してくれました。技術面だけでなく、人間性の面でもご指導をいただいてとても感謝しています。ありがとうございました。今は、BLITZ所属で選手を引退しますが、これを機に僕は小杉会長から会長の座をいただきまして、ジムの名前を変えて会長として後進の育成に取り組んでまいります。よろしくお願いします。このように引退式まで開いていただき、ここまで頑張ってきたことを誇らしく思います。最高の格闘技人生でした。本当にありがとうございました。
このマイクでは、BLITZ(改名予定)新会長に梅田が就任することが明かされた。