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[2013/09/04] JAKF日本アマチュアキックボクシング連盟・公式ルール

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お問合せ/日本アマキック連盟事務局(マイウェイジム内)

TEL 055‐228‐2325(1pm~)
FAX 055‐231‐2345(24h~)

「競技人口拡大と戦闘技術向上」を基本趣旨に1999年8月、日本アマチュアキックボクシング連盟を設立し、アマ大会を開催してまいりました。当初 は14ジムからスタートし、数年で70を超えるジム道場の加盟となり、関東各地で毎月アマ大会を開催してまいりました。今年でアマ定期戦開催は160回を 数え、多くの選手が技術を磨いてここを巣立ちました。アマ連盟運営は今後も設立趣旨が基本路線です。近年はオープン参加とし、門戸を広げて大会を開催して おりますが、選手の育成大会として「打つ・蹴る」を更に磨いていただき、ご参加下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。


1:試合について

(1)【服装】
上半身はTシャツorラッシュガード(裸は禁止)
下半身はキックパンツorハーフパンツを着用し、上半身の着衣はパンツに入れること。
(いずれもファスナー・ボタン・ポケット無しが着用可)

(2)【防具】
膝パット・すねパット・ファールカップ・ヘッドギア(貸し出しあり)
マウスピース・バンテージ、これらは選手が持参してください。
※グローブは主催者の用意した公式グローブを使用。

(3)【試合時間】 
<ワンマッチ> ※ドロー=体重の少ない方を勝者扱い(記録はドロー)
●一般(高校生以上)=2分2R(休憩1分)延長なし
●ジュニア&シニア&レディース=1分半2R(休憩はルールにより30秒~1分)
<トーナメント>
●一般(高校生以上)=予選3分1Rマスト、決勝2分2R(休憩1分/延長1Rマスト)
●ジュニア=時間、体重等は大会時の規定による

2:出場クラスのレベルなどについて

(1)Aクラス(高校生~一般) ※実力次第でA2・A1のデビューも可。
■所属ジム会長が選手の実力を的確に評価し、下記に当てはめて出場申請して下さい。
A3(初級者)・・・アマチュアデビュー~3勝。入門6ヶ月以上でスパーリング経験者
A2(中級者)・・・A3で3勝以上。空手等他格闘技2年以上の経験
A1(上級者)・・・A2で3勝以上。実戦空手初段以上

(2)Pクラス(プロ選手) ※プロテストはA2~受験可
P2・・・プロライセンス所持者でデビュー前の選手
P1・・・プロ3戦以内の選手orブランク2年以上のプロ選手

(3)以下はAクラスのレベルを参考の上、選手の実力を的確に判断し出場申請して下さい
Kクラス(小学生) K3/K2/K1
Jクラス(中学生) J3/J2/J1
Lクラス(女性)  L3/L2/L1
Sクラス(シニア) S3/S2/S1(40歳以上)
※40歳以上のシニア選手は規定体重+2KgまでOK(体重ハンディ)

3:階級(Aクラス規定体重)について

フライ級~51kg
バンタム級~54kg
フェザー級~58kg
ライト級~62kg
スーパーライト級~64kg
ウェルター級~67kg
ミドル級~73kg
ライトヘビー級~78kg
ヘビー級78kg~

■大会当日計量、安全性と健康面を考慮し練習時の体重で出場して下さい。
■計量時、足の爪が長い、不衛生、などはそれを改善してから出場可能となります。

4:反則・罰則事項

【反則禁止事項】
1)攻撃の意思の無いクリンチ行為(首相撲は5秒までOK)
2)顔面への膝蹴り
3)ひじ打ち
4)金的攻撃(ローブロー)
5)頭突き
6)噛み付きなど常軌を逸した攻撃の一切
7)ロープを掴んでの攻撃
8)ベルトライン以下のダッキング
9)相手の上へ倒れこんで床と挟む行為
10)ダウン後の相手へ更なる加撃
11)相手を腰へ乗せた投げ、背負い込む投げ、足をかけた投げ、サバ折り
12)後ろを向く行為、後頭部への攻撃
13)対戦相手、関係者への罵声など
【罰 則】
1)反則禁止事項が明らかに故意の場合、1度目で失格。悪質な場合は以後の大会に出場禁止。
2)金的、頭突きなどが偶然の場合、1度目は注意、2度目は0.5減点。
  ダメージが軽度な場合は減点の対象としない。  ※レフェリーの判断(大会本部と協議)

5:採点について

【10点からの減点法】
・10×10
《ほぼ互角》手数、攻撃数、有効打数がほぼ同じ場合
・10×9.5
《やや優勢》有効打は無い(互角だ)が、積極性、攻撃数に僅かな差があった。
・10×9
《優勢》ダウンまでは至らないが有効打があった。明らかに攻撃数が上回った。ダメージがあった。
※Aが攻勢であったが、Bの一瞬の反撃でAがダウンした・・・A9×B10
※Aがダウンしたが、その後AがBを攻めて盛り返した・・・A9×B10
・10×8
・片方の選手がダウンした。片方の選手のワンサイドラウンドであった。
・KO 1)1試合中2度のダウンで自動的にKO負け
   2)ダウンし、5カウントまでにファイティングポーズをとらなかった
   3)1ダウン目だがダメージが深刻な場合(レフェリーの判断)
・TKO 1)セコンドからタオルが投入された
   2)選手の負傷により試合を中止した
   3)ワンサイドの展開になり、レフリーが試合を止めた

6:セコンドについて

1)チーフ1名、アシスタントが1名の計2名まで。インターバル中リングに入れるのは1人。
  ※出場選手が3名以上はセコンド3名まで可。
2)試合中の選手への声援や技術アドバイスなどは常識の範囲内とする。
  ※相手選手の誹謗中傷(悪口)は禁止。
3)ラウンド中に選手に触れたり、リング内に入った場合は選手が失格となる。
  ※エプロンに乗り出したり、手をついたり、物を置くこと、及びロープを掴む行為は全て禁止。
4)リング内、リング周りを水で汚した場合、ラウンド開始までにタオルなどで手早く清掃する。
  ※10秒前のアナウンスで速やかにリングを降りて開始のゴングで選手を送り出す。
5)ラウンド中の棄権は、リング内にタオルを投げ入れて意思表示をする。
  ※タオル投入後、素早く選手の保護に努める。
6)試合中はレフェリー、ジャッジの指示に従うこと。従わない場合は自軍選手の減点となる。
  ※試合中にエプロン下で立ったままのセコンド応援は観戦の障害となるので禁止。
7)服装はスポーツウェア、または統一したユニフォーム、制服とする。

7:審判

1)レフェリー1名 ジャッジ3名(判定はジャッジ3名の採点による)
2)採点は①ノックダウン②有効打数③攻勢点(リングゼネラルシップ)を優先順とし、公平に審判する。
  ※ミドルキックは腕でブロックしても腕にダメージが残り、腕への有効打とみなす。
3)主審は弱者救済を旨に、常に安全性を優先し、試合を中断又は中止できる。
4)主審はダウン時の見えない角度の攻撃に関しては副審に確認義務とし、副審のジャッジを採用する
  (ラウンド中その時点で、副審が主審に告知)
5)主審はダウンカウント中に起き上がった選手に対して目線の確認、及び歩行を確認する。

 ※採点基準に関して…

本来キックボクシングは基礎の一つであるボクシングに近い採点基準となっています。ボクシングのKOは殆どが急所(顔面・腹部)へのパンチですが、 その急所以外にキックボクシングは足の攻撃で手足の筋肉(腕・大腿など)にもダメージを与えてKOする競技です。威力は別としてパンチ・キックともに同等 の有効打として評価する事です。  (プロでは顔面へのひじ・ひざ攻撃も有効打と判定され、出血状況が深刻な場合はTKOに至る)

近年はム エタイの技術が導入され首相撲の技術が評価されるようになりました。しかし、採点基準で申し上げるとパンチ・キックともに有効打のない組技は攻勢点(リン グゼネラルシップ)評価です。審判はパンチ・キック・組技の攻防をしっかり見極め、採点基準を心得て公平なジャッジをお願いします。


2013年9月1日
JAKF日本アマチュアキックボクシング連盟
会長 宮川規男