第8試合 メインイベント 日韓国際戦 70kg契約 3分3回戦 肘打ちなし
○ 涼矢(日本/エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級1位/69.8kg)
× チェ・ミンス(韓国/JYMULTI GYM/HERO70kg級王者/69.75kg)
判定3-0(29-28、29-28、30-29)
INNOVATIONウェルター級1位の涼矢と韓国から招聘されたHERO70kg級王者、チェ・ミンスの国際戦は、涼矢のキャリア初となる対外国人戦かつINNOVATIONメインイベントとなった。
入場曲に沖縄ヒーロー「琉神マブヤー」のテーマソングでウチナーンチュを前面に押し出す涼矢は、1ラウンド開始早々、積極的に前に出て端正なワンツー、左フックからのキックを振るう正統派のチェの左脚を右ローキック、または右脚を左ローキックで壊しにかかる。
2ラウンド、涼矢は、自ら前進してコンビネーションブローと左右のローキック、時折、フルコンタクト空手特有の至近距離からのハイキックで攻勢を取りにかかる。だが、チェのディフェンス技術とタフネスの防御力は高く、涼矢の突然の胴回し回転蹴りやバックスピンキックにも動じず、逆に右アッパーのカウンターや細かなパンチ連打でポイントを稼ぐ。このラウンド終了時に発表された採点途中発表は、2名がドロー、1名が涼矢。
最終回、3ラウンド、チェは、手数を上げ、前進を強く、コンビネーションもマックスレベルで振っているかのようで全力で勝ちに来ていることが伝わってくる激しさ。すると、涼矢のローキックのカウンター効果が高まり、両足に相当なダメージを与えている様子もある。しかし、チェは、露骨に痛みを表情に出したり、脚を折り曲げて逃げの体制となるなどを一切せず、強気にパンチからのキックのコンビを繰り返し、右アッパーや左フック、右ストレートで逆転を期すが、ローキックのダメージ蓄積はそのパンチの威力を削ぎ、直撃したとて涼矢はびくともしない。試合終了のゴング、涼矢は勝利を確信し、チェは、リング中央への移動に酷く脚を引きずり、ここで初めて苦悶の表情。ユナニマスデシジョン(判定3-0)で涼矢の勝利が発表されると、チェは、グローブをつけながら拍手でこれを祝福。
ここで、リングアナから、今年9月1日、沖縄県名護市の名護市民会館で行われるキックボクシング興行「山城グループ presents レキオバトル名護 vol.8」で、この試合前に引退セレモニーを行った梅田勇一(BLITZ)が返上したベルトを争うINNOVATIONウェルター級王座決定戦が、同級1位の涼矢と同級2位、櫻井博(多田ジム)でマッチアップされたことが発表された(詳細は別項)。
涼矢のリング上マイク:地元の沖縄で自分が梅田さんの次にチャンピオンになれるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!
第7試合 INNOVATION×JKA団体対抗戦 58kg契約 3分3回戦
○ 都築 憲一郎(エムトーンジム/INNOVATIONフェザー級5位/57.5kg)
× 眞斗(KIX/ジャパンキックボクシング協会/JKAフェザー級3位/57.5kg)
判定3-0(29-28、29-27、29-28)
旧みなみジム時代から二代目となり、日本有数の深い歴史を持つエムトーンジムの現エース、都築は、昨年4月30日、INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝で前田大尊(マイウェイジムジム)に判定負けしたことでタイトル戦線から退き、今年2月18日、NJKFフェザー級4位、TAKAYUKIとの団体対抗戦でも判定負けと白星から遠ざかっていたが、そこからの再起戦、対する眞斗は、JKAフェザー級3位の強豪という試練の一戦。
1ラウンド、両者、お互いの出方を探る静かな滑り出し、2ラウンド、都築が右ストレートの快打でダウンを奪取。3ラウンド、都築も眞斗も激しく右ローキックを打ち合う。眞斗は、首相撲からの膝蹴り、肘打ちに逆転の勝機を見出そうとするが、ダウンポイントを挽回するには至らず、都築の判定3-0完勝となった。
第6試合 ジム対抗戦 スーパーバンタム級(55.34kg) 3分3回戦
○ 藤平 泰地(花澤ジム/INNOVATIONスーパーバンタム級10位/55.15kg)
× 安河内 秀哉(RIKIX/55.25kg)
判定3-0(29-27、28-27、29-27)
1ラウンド、強打の藤平が右ストレートと右フックで2回ダウンを先取。そのダメージをもろともせず、元ラジャダムナン王者の石井宏樹がセコンドにつく安河内は、長身を利した首相撲で反撃をし続けるが、2、3ラウンドでビッグポイント挽回ならず、藤平の快勝となった。
第5試合 ジム対抗戦 59kg契約 3分3回戦 肘打ちなし
○ 夢叶(エムトーンジム/58.95kg)
× 紫音(拳伸ジム/58.3kg)
判定3-0(30-28、30-27、30-28)
第4試合 INNOVATION×JKA団体対抗戦 ミドル級(72.57kg) 3分3回戦
△ 赤見内 竜太(モリタキックボクシングジム/71.5kg)
△ 白井 大也(市原ジム/72.25kg)
判定ドロー0-0(29-29、29-29、29-29)
第3試合 ジム対抗戦 52.5kg契約 2分3回戦 肘打ちなし
× Ayrton 瀬那(HOSOKAWAジム/52.2kg)
○ 和田 修虎(橋本道場/51.9kg)
判定0-3(28-29、28-30、28-30)
第2試合 ミネルヴァ提供試合 ジム対抗戦 女子53.5kg契約 2分3回戦 肘打ち及び顔面膝蹴りなし
◎ Queen Bee 夏美(拳伸ジム/51.95kg)
× MIO LaReyna(TEAM REY DE REYES/52.95kg)
TKO 2ラウンド 1分33秒 レフェリーストップ
第1試合 ジム対抗戦 女子45kg契約 2分3回戦 肘打ち及び顔面膝蹴りなし
○ じゅえる(エボリューションムエタイジム/44.4kg)
× 町屋 杏(~Bushido~/ミネルヴァピン級7位/44.55)
尚、上記公式戦は、INNOVATIONのYouTube公式チャンネルにて全試合無料公開中。
2024年興行日程
09月22日(日) 新宿FACE
11月03日(日) ゴールドジムサウス東京アネックス
12月08日(日) 品川インターシティーホール