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2024/11/28(木)切詰大貴インタビュー(2024年12月8日「RESISTANCE-18」)

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2024年12月8日「RESISTANCE-18」に出場する切詰大貴のスペシャルインタビューを公開させていただきます。

第9試合 メインイベント INNOVATIONスーパーライト級(63.5kg)王座決定戦 3分5回戦(延長1R)
マサ佐藤(まささとう/ウィラサクレック・フェアテックスジム/INNOVATIONスーパーライト級1位、RISEスーパーライト級5位、英雄伝説64kg級アジア王者、西日本統一ライト級王者、蹴拳ムエタイライト級王者、元DBSライト級王者、元RKAライト級王者)
切詰 大貴(きりづめ だいき/武勇会/INNOVATIONスーパーライト級2位)

——無敗でトップランカーとなり、文句なくINNOVATIONスーパーライト級王座決定戦に歩を進めた切詰選手の相手は、まさかの5冠王“不沈艦”マサ佐藤となりました。

今までの相手はレベルが段違い、怖くもあるし、楽しみでもある。けど、ドキドキワクワクが圧倒的に先立ちます。

——まずは、その“怖い”と言われる部分を教えてください。

まず途方もなく気持ちが強い。あれだけハートが強いファイターは稀有だと思います。そして、驚異的なフィジカルに無尽蔵のスタミナ、それが最も得意とされる5回戦で発揮されるわけですから、それはもう。

——理路整然とした語り口も滑らかで、現役医学生の分析力で相当の攻略解析をされているのでは? お話しできる範囲で教えていただければ。

フルラウンド全力で打ち続けるエンドレスアタッカーである反面、極端なスロースターターですよね。

——それだけに序盤にポイントを取られて第3ラウンドから火がついて「時すでに遅し」の判定負けが多いことは確かです。

乱打戦に滅法強くありつつ、被弾率も高いので、肘打ちで速攻TKO勝ちを狙うとかセオリーでしょうね。

——そうはしない?

いつ何時でも勝ちにいくので、その展開もありでしょう。それは複数の展開予想のひとつであって、僕は、5回戦を打ち合い続けても勝つ算段と決意があります。むしろ最終ラウンドまでいったら、よりペースアップするのは僕の方です。

——スタミナとタフネスで国内随一の誉れ高い佐藤選手相手に?

この試合こそ、これまで開けるまでに至らなかった僕の引き出しを披露する時じゃないかなって。

——開けていない引き出し?

この試合を楽しんでいただく為にも大きなヒントを出させていただきます。ずばり“空手”です。

——確かにフルコンタクト空手で5度も全日本王者となっている切詰選手は、プロキックボクサーとしては、ソリッドな右ストレートやテンカオ(ムエタイ式カウンター膝蹴り)を決定打としつつ、スタイリッシュでクレバーなテクニシャンで、これまで素養としての空手家の要素がほとんど見られませんでした。

佐藤選手もフルコン空手出身なんですよね?

——確かにそれは諸所で明言しておられますが、沖縄移住する前の学生時代であって、全日本選手権優勝クラスの実績はなかったかと。

それでもあのブルファイトには、空手の技術と精神が見て取れます。

——確かに。接近戦での強烈な下段蹴りや顔面ガードを放棄したかのような前進とか。

空手的メソッドに空手で対抗しようだなんて単純ではありませんが、そのフィールドは、僕のリングで見せていない引き出しの“ひとつ”ですから。

——“ひとつ”とは、また含みがある物言いです。

佐藤選手のすべてをリスペクトして畏怖もありますが、反面「美味しい」と思っている自分もいます(ニヤリ)。

——無敗でINNOVATION王者となると、これまでこのベルトを巻いてきた偉大な先人達に追いつき追い越す可能性を期待してしまいます。

先日(2024年10月20日)、RISEのベルトを巻いた安本晴翔選手、今度(12月15日)、RISEタイトルマッチに臨む花岡竜選手、RIZINでMMAでも大暴れの芦澤竜誠選手など、彼ら以上にきっと!

——来年3月30日、オープンしたての香川県立アリーナで開催される「RIZIN.50」、香川大学医学生がINNOVATION王者となれば、出場に期待が高まります。

はい、狙っています!

——どうしても特徴的な医学生と二足の草鞋の話をまたさせていただくと、ポリクリ(実習)中の5年生ともなれば、その忙しさたるや想像に難くありません。

毎日、練習と勉強しかしてません(笑)。

——この先、“闘う医学生”が“闘う医師”となっても、その両立、しかもトップファイターともなると凄まじすぎます。

前のインタビュー(※1)でも話しましたが、僕はそこに相乗効果を見出しています。まだひよっこのキャリア6戦ですが、無敗でここまでこれたのもそこがあればこそだって、

——素晴らしい人間力です。

キックボクシングや格闘技が大好きだから、できるまでやり続けます。けど、どんなに仕事がハードだろうが、今より強くなっている確信がなければ、成長が止まった時、僕はリングを降りるでしょう。さあ、どこまで行けるか? 僕自身興奮していますが、皆さんも楽しみにしていてください!

※1 前のインタビュー “闘う”こと“学ぶ”ことは、一見、真逆なほど違うことに思えるかもしれませんが、それを修めるに必要な集中力、精神力、断固たる決意は、ベクトルを同じく通じるものだと、僕のこれまでの経験で分かっています。よく「大変だね」と言われますが、両立することで得られるパワーはとても大きくて、それが自分の強みだと思っています。(参照:https://kick-innovation.com/pickup_detail.php?id=146)

切詰大貴のプロフィール

リングネーム:切詰 大貴
フリガナ:きりづめ だいき
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1999年1月5日(25歳)
出身地:高知県高知市
身長:180cm
戦型:オーソドックス
プロデビュー:2022年12月4日
戦績:6戦6勝(2KO)
ステータス:INNOVATIONスーパーライト級2位